アプリコット出版の教材はすべて、実際に英語を子ども達に教えている先生方が日頃のレッスンをしながら書き溜めたものが素材となっています。子どもに英語を日々教えたことのない方が「著者」になることはありえません。
それは、子ども達の日常の実際を、部分的に、ではなく、トータルに肌で知っている先生方にしか、子ども用の教材をしたためることはできないはず、だからです。素直で研ぎ澄まされた感性をもつ子ども達に、オトナの小手先の術や机上のアイデアが通用しないということを、日々英語を教えておられる先生方は、実によくご存知です。
英語教材が「なんとなく書いた」では子ども達に受け入れられないのは当然で、出版物を企画するには「何を目的とするのか」「ねらいは何か」「到達点をどこに置くのか」・・・を徹底的に煮詰めていく作業が必要になります。さらに、自分の学校だけでの使いやすさを追求したのでは全国版では通用しないことが多く、また、教えることの上手な先生が「書いてもすばらしい」かというと、それはまた別というのが現実です。また、英語教材は、小説のように「書き終われば終わり」というわけにはいきません。教材の使い方、いろいろのアイデア、具体的な成果を先生方に伝えることも大切です。普段、英語を教えることで忙しい先生方にとっては、教材づくりとは心身ともに非常に疲弊する仕事であることは間違いありません。編集部には持ち込み原稿をたくさんいただきますが、これらを踏まえて真剣に議論を重ね、やりとりをした結果Goとなった企画が新刊として世の中に出版されています。著者の先生方には、改めてお礼を申し上げます。