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アプリコットだより

アプリコットだより

ものづくりについて

アプリコット出版の教材はすべて、実際に英語を子ども達に教えている先生方が日頃のレッスンをしながら書き溜めたものが素材となっています。子どもに英語を日々教えたことのない方が「著者」になることはありえません。

それは、子ども達の日常の実際を、部分的に、ではなく、トータルに肌で知っている先生方にしか、子ども用の教材をしたためることはできないはず、だからです。素直で研ぎ澄まされた感性をもつ子ども達に、オトナの小手先の術や机上のアイデアが通用しないということを、日々英語を教えておられる先生方は、実によくご存知です。

英語教材が「なんとなく書いた」では子ども達に受け入れられないのは当然で、出版物を企画するには「何を目的とするのか」「ねらいは何か」「到達点をどこに置くのか」・・・を徹底的に煮詰めていく作業が必要になります。さらに、自分の学校だけでの使いやすさを追求したのでは全国版では通用しないことが多く、また、教えることの上手な先生が「書いてもすばらしい」かというと、それはまた別というのが現実です。また、英語教材は、小説のように「書き終われば終わり」というわけにはいきません。教材の使い方、いろいろのアイデア、具体的な成果を先生方に伝えることも大切です。普段、英語を教えることで忙しい先生方にとっては、教材づくりとは心身ともに非常に疲弊する仕事であることは間違いありません。編集部には持ち込み原稿をたくさんいただきますが、これらを踏まえて真剣に議論を重ね、やりとりをした結果Goとなった企画が新刊として世の中に出版されています。著者の先生方には、改めてお礼を申し上げます。

楽しいだけでは終わらせないって?

先生方から時折「子どもが感情移入しやすい」「このチャンツをよく覚えている」「この教材をやると子ども達が乗ってくる」「何度やっても飽きない」などのご感想をいただきます。編集部は子ども達が言語を学ぶには、まず興味をもったり楽しいと思えることが大切であると考えていますが、教材を作る際には、「楽しいだけでは終わらせない」を熟考して企画にあたっています。その楽しさには、たとえば次のような性質があると考えています。

理屈なしに、五感を通して楽しいと感じるもの
教材の内容に「共感」したり「刺激」を受けたり「感動」できる楽しさ (自分を投入したりプラスの感情を動かされる内容)
チャレンジしようと思える楽しさ、やり遂げよう、頑張ろうと思える、知的好奇心からくる楽しさ (この楽しさには「できた」という達成感がもたらす「学習の楽しさ」を、後で実感することができます)

英語歴や学年によって子ども達の発達段階はさまざまですが、これらのいろいろの「楽しさ」を体感しながら、とぎれることなく真剣に英語に取り組めるように、日本の子ども達の英語教育を側面からサポートできれば、と考えています。
今年も日々「楽しい。でも、楽しいだけでは終わらせない」教材をめざして新刊を制作中です。どうかご期待ください!

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