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なかもとと友かな

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ご存じアプリコット出版筆頭著者。 元AIM English Studio (大阪・堺市)主宰。 Learning World series、『キッズ英語絵本シリーズ』等アプリコット出版刊行物多数。 幼児・小・中・高・大学・大人と全年齢層の英語教育実践家で児童英語教師のカリスマ的存在。 APRICOT児童英語教師養成講座講師。Learning World 認定校スーパーバイザー。
  • Vol.7 英語を話す意義 (プーケットにて)

    年末の10日間、タイの常夏の島プーケットで過ごしました。7年ぶり2度目のプーケットです。
    7年前プーケットに着いたのは2004年 12月16日。インドネシアのスマトラ島沖のM9.0の地震が発生、津波による被害で日本人32人を含む約29万人が死亡した日。
    プーケットに大津波が襲ったわずか4時間後でした。泊まる予定だったホテルは津波に襲われて大破しており、やっと探し当てたホテルは、断水、停電。ホテルの人が、昨日(クリスマスの次の日でした)の残り物でよかったらと食べ物を持って来てくださり、ろうそくの灯の元でありがたくいただきました。私やパートナーの家族、仕事関係者は私たちと連絡が取れず大変な思いをしたようです。その時のリベンジで今回の旅行を計画しました。

     

    プーケットの町は7年間ですっかり復興していて、車とオートバイで混雑する道路の両側を屋台が立ち並び、人々の威勢のよい声が飛び交うエネルギッシュな町に戻っていました。 リトアニア、エストニア、ロシア、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、フランス、イギリス、中国、オーストリア、インド、スイス、アメリカ合衆国と世界中からの観光客がクリスマスホリデイを楽しんでいました。 母国語が異なる人々の共通言語はもちろん英語です。皆さん英語が堪能で驚きました。
     
    そんな中、ホテルのフロントの人に、「英語が話せる日本人に初めてお会いしました。日本人と言えば、英語が話せないことで有名なのに」という、ショッキングなことを言われました。
    日本の携帯電話は、世界で通用しない全く固有の進化を続けているので、ガラパコスの進化論にもじってよく揶揄されますが、日本人のガラパコス化は、携帯電話だけではなさそうです。英語が話せないと、他の国と人とコミュニケーションがとれない。 したがって情報も入ってこないし、出せないのです。 ビジネスや政治だけではなく、 私達のような一般市民にでも英語で情報を交換することが世界を広げることになります。
     
    「今イギリスはオリンピック前で、物価の値上がりがすごいのよ。 B&Bでもロンドンじゃ300ポンド以上するのだから」とイギリスのご婦人。「へぇそうなの。じゃあオリンピックの後に旅行を延期するわ」と私。 「中国に10年暮らして、来年、定年なの。今、老後住む町を探しているのだけど、タイって思ったほどに物価が安くないのね」とフランス人のご夫婦。「それなら、マレーシアが良いわよ。 娘夫婦が住んでいるの」とドイツ人の奥様。「ねえねえ、あそこのレストランの。。。がおいしかったわよ」「そこに行くには、。。。通りを行くとずっと近道」「あの海岸に行くなら、5時頃がお勧め。夕日が素敵よ」・・・
     
    このような話に入って行けない日本人は、自分達だけで日本発行のガイドブックに掲載されているスポットに日本人だけで集まり、場所だけでなく時間帯も、日本人がいる時間帯は決まっていて、その時間を外すと誰一人日本人を見ることがない、という奇妙な日本人ガラパコス現象が起こるのです。英語を話すということは地球人の一員になることなのですね。
     
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    英語のこと以外で、この休暇中、学んだことがもう一つありました。「頑健なものにはあえて刃向かって行くより、添わせていくとうまくいく」 いえいえ、一緒に行ったパートナーとのことではありません。大きくて固い種を持つマンゴーの食べ方です。
    おっと、この場合の「そわせる」は「添わせる」ではなく「沿わせる」ですね。日本語は難しい!

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