歌やチャンツは児童英語教育には欠かせません。楽しい歌やチャンツは子供達の心を解放してくれると同時に、英語の表現や語彙などを簡単にしかも効率よく定着させてくれます。そのため、Learning Worldシリーズでは多くのチャンツや歌が文の定着のために採用されています。どの歌も編曲が明るく楽しいので子供達が喜んで歌ってくれます。
先日、アプリコット出版から1999年に出版させていただきました『We are Japanese やねん』をお読みいただいた方から具体的に感想をお伝えいただき、久しぶりにパラパラめくっていて、
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プロフィール
ご存じアプリコット出版筆頭著者。
元AIM English Studio (大阪・堺市)主宰。
Learning World series、『キッズ英語絵本シリーズ』等アプリコット出版刊行物多数。
幼児・小・中・高・大学・大人と全年齢層の英語教育実践家で児童英語教師のカリスマ的存在。
APRICOT児童英語教師養成講座講師。Learning World 認定校スーパーバイザー。
Vol.36 音楽はすばらしい
4章「歌とチャンツは英語教育の特効薬」
8章「英語を教えているのですか? いいえ、子供たちの好奇心を引き出しているのです」
に目が留まりました。まさに、英語の歌を教えるというよりも、指導者の皆さんご自身がまず楽しんで歌うことが子供達の気持ちを引き出す重要なポイントです。
今、私は大人の方々を対象とした英語劇や英語絵本の朗読のクラスを持っているのですが、そのクラスでは最初に ”Lip Warm” と” 心の解放” を目的として、楽しいチャンツと歌をみんなで大きな声で合唱します。12月の私のお勧めの歌は、Learning World Book3にある2曲、I Love the Mountains(“Bundiada” song)と、On Christmas Dayです。
On Christmas Dayの歌 は、セリフの部分を生徒同士の掛け合いにすると、ちょっとしたミュージカルのようになって楽しいです。オリジナルの歌で出てくるのはcar と trumpet の2つですが、私は kitten(meow meow), duckling (quack quack), puppy (bow wow) , train (Choo-choo) などを加えて、生徒全員にspokenのパートがあるように工夫しています(今はコロナ禍のため、大きな教室で、マスクをつけて、それぞれ違う方向を向いて、歌っています)。
I Love the Mountains の歌の方は、陽が落ちるのが日に日に早くなり、火の明るさと暖かさが恋しくなる(=I love the fireside when all the lights are low) 師走のこの時期に必ず取り上げる歌です。特に、間奏から2コーラス目に入る前の♪Bun Bun Bun♪のところが大好きで、歌うたびに生徒達よりも自分が楽しんでしまうので、子供達からは「bunbunbun先生だ」と言われていたほどです。
♪On Christmas Day音声はこちら↓(Learning World Book 3 p.65)
♪I Love the Mountains音声はこちら↓(Learning World Book 3 p.5)
ここで、ちょっと「児童英語教師養成講座」ふうに解説しますと、児童英語教育は英語を使うことを目的としたインフォメーションギャップのある活動で始めて、その後、歌やチャンツを使って活動で使った語彙や英文を定着させます。
私たちの情報処理能力には限界があり、定型表現や語彙などの新情報は4±1を超えると難しくなります。リズムのある歌やチャンツは一つの意味を成すかたまり(チャンク)を1拍としてみなすので、長い文章でも比較的たやすく覚えることができます。また、歌やチャンツは文の繰り返しを多く含んでいるものが多いため、英語の規則性に気付かせながら楽しく唱えることができ、よりスムーズに定着するのです。
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現在コロナ禍で世界中の人が苦難を強いられています。ともすれば落ち込んでしまいそうな日々が長く続いていますが、そんな時、私はi-phoneで好きな音楽を聴きながら散歩に出かけることにしています。
現在コロナ禍で世界中の人が苦難を強いられています。ともすれば落ち込んでしまいそうな日々が長く続いていますが、そんな時、私はi-phoneで好きな音楽を聴きながら散歩に出かけることにしています。
私の好きな音楽、それはヨハン・シュトラウス(I・Ⅱ)の作品です。ウィーナーワルツの軽快なリズムを聴いていると、自然に心が弾んできます。指揮者はやっぱりヘルベルト・フォン・カラヤン。「皇帝円舞曲」で散歩道にある小さな池がさながらクロード・モネの睡蓮の池に変身し、「美しき青きドナウ」では、細い水路が水がとうとうと流れるドナウ川に変わり、ワルツ「春の声」では舞踏会の美しいドレスをまとって踊り、ポルカ「雷鳴と稲妻」では小学生の頃に戻って徒競走の走者になり、「オペレッタこうもりの序曲」の曲になると、公園の芝生の上で私は The Sound of Music のオープニングのJulie Andrewsになって広い高原を小走りに走りだすのです。(ちょっと古い?)
こうして、私の目標である8000歩/dayの散歩は楽しく幕を閉じます。
余談ですが、来るべき私の葬儀の時は、出棺時には「ラデツキー行進曲」をかけてくれるよう息子に既に頼んでいます。息子曰く、「僕は霊柩車の上に立ち、指揮者のように参列の皆さんに手拍子の合図をだすからね。」⁉
コロナ禍、毎年恒例になっている大阪フェステバルホールのニューイヤーコンサートも来年は断念しました。残念ながら日常生活が取り戻せる気配はまだありませんが、皆さん、元気を出してご自分のお気に入りの楽しい音楽を聴いたり、子供達と楽しく歌ったり踊ったりして明るく過ごしましょう。
来年が良い年でありますように。
Have a Merry Christmas and a Happy New Year.🎄🎀