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- Vol.35 心に届く言葉、届かない言葉
- Vol. 34 2020年の仕事はじめ
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- Vol.29 正確な日本語?
- Vol.28 引っ越し、執筆、講演、そして引っ越し
- Vol.27 〇月×日
- Vol.26 It's not easy to write textbooks.
- Vol.25 Even a pig climb a tree when flattered!? 豚もおだてりゃ木に登る
Vol.16 “脱immature” クルーズ編 2015年3月
2月初旬に早々と大学に後期の担当講義の成績を提出し、アプリコット出版の新井編集長に丸4日、拉致され原稿を何とか書き終え(?)、LAからクルーズでメキシコへ行ってきました。
大きなラゲージを持っての移動が年々面倒になり、最近はもっぱらクルーズに凝っています。
バンクーバーからアラスカ、ドイツのパッサウからブダペストまでのドナウ川クルーズ、地中海、エーゲ海クルーズ、スイスからオランダまでのライン川クルーズ、イギリスの田舎のcanal のnarrow boatと今回で6回目になります。船は、レストラン・バーが10箇所ほど、プールが5箇所ほどパターゴルフ場、バスケットボールコート、スポーツクラブ、カジノ、野外映画、劇場、イベントホール などの設備のある18階立ての大型船です。(“ほど”と書いたのは9日間乗っていたにかかわらず、最後まで把握できなかった。。。)
乗客3800人中、日本人は私たち2人だけでした。クルーズというとタイタニックのような上流社会の豪華客船が思い浮かびますが、実際は「動くグローバル老人ホーム」です。おしゃべり好きのretired族のカップルが世界中からやってきます。ですから、breakfast, lunch, afternoon tea, dinner のテーブル(8人席)につくやいなや、臨席の人たちとの自己紹介が始まります。話をした人だけでも、アメリカ人・ドイツ人・スイス人・イギリス人・カナダ人・オーストラリア人・ニュージーランド人・中国人・タイ人・マレーシア人・フィンランド人・メキシコ人と様々です。旅の話、現役の時の仕事の話、孫の話、日々の暮らしや物価の話と話題は尽きません。Formal Dinnerの夜は、男性はダークスーツ、女性はドレス姿で目いっぱいおしゃれし、男性はladyを一層大切に扱います。80歳代とおぼしきカップルが楽しそうにダンスする姿はとても素敵です。
アメリカでは高校でも junior prom や senior prom があって、紳士、淑女教育を受ける機会がありますが、日本では社交の場で臆することなく、様々な話題を英語で話せることを目標とした“大人になる”教育の機会が少ないのは残念ですね。 「日本人って同じクルーズシップに乗っていても、いつも添乗員の指揮の元でグループで固まって行動して、他の国の人と友達になろうとしないのはなぜ?」と聞かれました。
個々に責任を持って行動し、積極的にコミュニケーションを楽しむ人は少ないようです。
「脱 “immature ”」 これが今後の課題です。
追記: 編集部の南部真生さんいわく:「メキシコまで行かれるなんて、本格的な“逃亡”ですね(笑)」