- Vol.39 28年前の私からのプレゼント ―あなたへのおくりものー
- Vol.38 うーん…途中まではいいんだけれど、ちょっと違う??
- Vol.37 発展と進歩
- Vol.36 音楽はすばらしい
- Vol.35 心に届く言葉、届かない言葉
- Vol. 34 2020年の仕事はじめ
- Vol. 33 That’s the way it is.
- Vol.32 徒然なるままに
- Vol.31 勉強ってなあに?
- Vol.30 京都の春
- Vol.29 正確な日本語?
- Vol.28 引っ越し、執筆、講演、そして引っ越し
- Vol.27 〇月×日
- Vol.26 It's not easy to write textbooks.
- Vol.25 Even a pig climb a tree when flattered!? 豚もおだてりゃ木に登る
Vol.8 アプリコット出版の編集長、新井氏と私
大阪でおこなわれたAPRICOT児童英語教師養成講座で、新井氏と私の会話を聞いていた受講生の皆さんから、「漫才より面白い」とお褒めの言葉(?)をいただきました。新井氏とは、もちろんアプリコット出版の編集長、新井顕子氏です。
ラーニングワールドを執筆し始めて20余年になります。 この間2人でスクラムを組んで150以上の児童英語教育に関する本やワーク、教具を作ってきました。テキスト作りを通じて、日本の英語教育をより良いものにしようという情熱で固くむすばれた(?)2人ですが、そのエネルギーのぶつかり合いは、大変なものです。
そんな新井氏と、昨日、久々に夜中の3時30分まで仕事をしました。 千葉と大阪のそれぞれの自宅をスカイプで結び、明け方まで真剣なバトル。2時過ぎになると彼女の手に何かが・・・
「あっ!ビール飲んでる!」と私。そこはスカイプですから全部お見通しです。
「なに言ってるんですか、ノンアルコールですよ!」とムキになる新井氏。
そんな私も、とっくに、ワイングラスを片手に・・・。
新井氏と私は13歳違いですが、彼女の「中本先生から無秩序に出てくる斬新なアイデアをまとめるのがだぁ~い好き!」という褒めているのか、けなしているのかわからない言葉に乗せられ私は本を作り続けているのです。
「どうしてこれが分からないの!日本の英語教育には変革が必要なの!」と私。
「わかりますが、それは時期尚早です。出版社の人間として今は認められません!」と彼女。でも、後で必ず会社と掛け合ってくれるのも彼女です。
1冊の本の制作には大勢の人が関わっています。内容を書く著者、本の文字、絵、表紙をデザインするデザイナー、絵を描くイラストレーター、英文校閲スタッフ、音楽を担当する音楽家、英語の文章や歌を収録する声優、それを録音し編集するスタジオスタッフ、CD制作、印刷、製本会社の人。 編集者は、そのみんながそれぞれもっている能力を最大限に生かし、しかも調和をとりながら本を作っていく、ちょうどオーケストラの指揮者のような役割をします。ただし、この新井氏率いるシンフォニーの楽団員は、みんな一筋縄ではいかないツワモノぞろいです。そして、全員が 良い物を作るためには労を惜しまない仕事に対する一途な情熱と純粋さを持っているように思います。新井氏とは、著者と編集者というより「戦友」と言った方がよいのかもしれません。 そんな新井氏と私の20年来の合言葉は「仕事とパートナー(男性)選びには絶対に手を抜かないこと!」。
おかげで、Learning Worldや絵本シリーズは累計110万部を突破、多くの方にお使いいただいています。そして・・・2人とも良き仕事の理解者であるパートナーを得ることができました!
時々、顔を見るのもいやになることもあるけれど、これからもよろしく。
*中本先生とは13ではなく14歳違いです。こういう凡ミスの訂正も 私の仕事です。(笑) by新井