フォニックスの教え方のコツ 「ちょうどいい」教え方
■フォニックスって?
フォニックスとは、アルファベットの「それぞれの文字が持つ音」と「文字の順序の結びつき」を知ることで、「音読能力を高める」のが狙いです。
英語はアルファベットの名前とその音が異なります。例えば、eは「イー」という名前ですが、音は「エ」です。また、「ch」は「シーエイチ」ですが「チ」という音になるように、文字の並び方によって音が異なる場合が少なくありません。
フォニックスとは発音の規則を知ることにより、語彙や文章の読み(音読)を可能にするものです。しかし、もともとは英語を母国語あるいは生活語とする子供達を対象にしているので、外国語として学ぶ日本の子供達に教える際には注意が必要です。フォニックスは多くの言葉を既に習得している(音声で十分なインプットがある)ことで、スペルと音の規則に「気づかせて」学習させるのが狙いです。英語のインプットが十分でない段階で、規則を覚えるために英単語を教えなければならないのは本末転倒です。
フォニックスには例外があります。apple とapron は同じaで始まっていますが、読み方が異なります。児童英語でまっさきに習う have は「ハヴ」と読みますが、フォニックスのルールに合わせて読むと「へイヴ」になってしまいます。私は。。。に住んでいます、と言いたい時に使う I live in… のlive「リヴ」もフォニックスのルールでは「ライヴ」となります。残念ながらフォニックスをマスターすれば、全ての単語を正しく読めるようになるわけではありません。
■フォニックスを学ぶメリット
★音読した“音”を元に、自分の知っている単語に結び付け読むことができる
★聞いた単語のスペルを類推し書くことができる
★日本語にない英語特有の発音の仕方がわかる
フォニックスはネイティブらしい発音だけではなく、読み・書き・辞書ひきなどにも有効です。
■フォニックスのちょうどいい教え方
APRICOTの教材を使う場合は次のように使うことができます。
1.「アルファベット・トレイン」
「アルファベット・トレイン」のaudioで、聞こえてきたアルファベットのカードを取るなどして英語の名前を覚える練習をしましょう。
アルファベット順ver.に練習した後はアトランダムver.でチャレンジ!
★Alphabet順ver.
★random ver.
2.「abcdアルファベット・ソング」で名前と音をA~Zの歌を通して覚えましょう♪
カードの絵以外に何か知っている単語がないか言わせてみましょう。
3.「abcdカード」をカルタにして音の単語の練習をしましょう
文字と絵を切り離し3枚のカードにします。アルファベットを読み札にして、音と合った絵を取らせて、取ったカードを読ませます。ゲーム感覚で楽しくやりましょう
4.「abcdアルファベット」の絵本を読んで、ルールを確認しながら文を楽しみましょう
*文字の結びつきを「abcdアルファベット・ソング」のメロディーを使って替え歌で練習しましょう
Consonant Diagraphs(ch,sh,th,ph,wh,ck,ng )
例)c h c h ch ch ch, tell me words that begin with ”c h”,
church, child, ch ch ch.
■順序よく系統だってレッスンをするには
Click on Phonics Teacher’s Handbook に沿って、カードやワークブックを使うと一貫した指導が可能です。
アルファベットの名前から短い文の音読まで、ベーシックなちょうどいいフォニックスを学べます。最後には、フォニックス絵本『Cat, Hen, Pig, Fox and Snake, RUN』が一人で読めるようになります。
その他、「多読」の中でフォニックスを導入するのもコツです。多読教材を音読させることで、子供がどこに詰まるか、何が読めないかが分かります。読めない単語があれば随時ルールを提示しましょう。頻出語彙はどんどん読めるようになりますし、スペル力UPが大いに期待できますよ!!
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あくまでも、先取りしすぎず、ルール学習にどっぷり浸かりすぎないようにご注意を!